2003/10/25(#0731):下北沢のスープカレー、Magic Spice
東京都世田谷区北沢1-40-15
(TEL)03-5454-8801
http://www.magicspice.net/
参加者は、messiahの1人でした。
お店の前で撮影。
マジックスパイスの下北沢店に行ってきました。
下北沢駅から歩いて4分。繁華街からは外れた場所ですが、住宅街の中に赤くライトアップされたお店はとても目立ちます。
入り口にはなぜかガネーシャ像。店内も赤い照明で満たされ、アジアン調の怪しげな雰囲気をかもし出しています。土曜日の午後6時半という時間なので行列を覚悟していましたが、禁煙席を希望したところ、待たずに座ることができました。(め)
店内の様子。
メニューの写真が*ここ*にあります。
[料理]
- 01:フルーツラッシー/500円
- このお店は内装にしても料理の盛り付けにしても雰囲気作りに凝っていてちょっと楽しいです。ラッシーにもしっかりクミンシードをトッピングしています(まあ雰囲気作りに凝るのは多国籍料理屋さんとかでめずらしくないのかもしれないけど、最近あまりその手の店に行ってないので)。このフルーツラッシー、飲んだ覚えのあるジュースを入れてるんだけど、どうしても思い出せない。帰りに店員さんにこれ何のジュース入れてるんですか?って聞いたら、笑顔で「さぁーなんでしょう?」と返されてしまった。うーん、秘密にするようなもんでもないと思うけど、これもまあ演出のうちなのかな。(め)
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- 02:インドネシア風スープカレー(チキン+虚空)/1200(950+250)円
- ここのスープカレーは、カレーの種類と辛さを選んで、好みでトッピングを追加する仕組みになっています。カレーの種類はチキンとかビーフとかポーク角煮とか。モモなんてのもあります(スープ餃子風?)。
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- 辛さの指定は「指定なし(赤ちゃんでも食べられるカレー)」から「覚醒」「瞑想」「悶絶」「涅槃」「極楽」「天空」「虚空」と順に辛くなっていって(値段も違う)、段階に応じて具なども変わってくるそうです。さらにこの上に「アクエリアス」というのがあって、これはカレーの種類が限られてくるようです。トッピングは豆腐とかタマゴとかお餅とか。とにかく種類が豊富で何がなんだかわからない。これは常連さん向けですね。
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- 今回は初めてなのでベーシックにチキンカレー。辛さは『マジックスパイスのスープカレーを食べるなら「天空」以上の辛さにしないと魅力がわからないよ』という情報も得ていたので、ノーマルな指定の中では一番辛い「虚空」にしてみました。
注文を終えた後、近くのテーブルから『「涅槃」でこんなに辛いのにこの上ってどうなってるんだろう?』という声が聞こえてきて、「虚空」頼んじゃって平気だったかな?とちょっとドキドキしながら待つこと15分。スープカレーが登場しました。
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- 運ばれてきた瞬間から辛そうなスープの匂いが漂ってきます。店内の照明が赤いので写真ではわからないけれど、色とりどりの野菜たっぷりでとても美味しそうです。ライスは普通の日本米。横にちょこんとパイナップルの切れ端がのっています。
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- とりあえずスープを一口。うん、これはハーブを利かせた野菜スープですね。スパイスはインド系ではなくて東南アジア系。口にいれたときはそれほど辛さを感じませんが、喉を通るときに相当な辛さが感じられ、これを飲み込みながらしゃべったら確実にむせそうです。
驚いたのは具の多彩さ。キャベツ、タマネギ、ピーマン、キュウリ、なす、さやえんどう、インゲン、もやし、生唐辛子、えのき、しめじ、ベビーコーン。少し大きめにスライスしたニンジンと大根。春菊もよいアクセントになっているし、さらにはコンニャクや太さの違うクイティオまで入ってます。上に飾り付けてあるのは揚げたクイティオかな。野菜はどれも小さく切ってあってとてもたべやすいです。
野菜をどけてみると、大きな骨付きチキンがごろんと入っています。やわらかく煮えているのでスプーンでほぐしながら食べることができます。
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- スープカレーの食べ方は、スープをライスにかけるもよし、ライスをスープに浸すもよし。後で知ったのですが、どこかのテレビ番組で、まず具を全部ごはんにかけて食べ、最後にスープを飲み干すのがツウだと紹介されていたらしいです。今回僕はそんな食べ方があることを知らなかったので、主にスープカレーを具沢山のスープとして直接食べながら、ときどきライスをそのまま別に食べたり、スープにちょっと浸して食べたりしました。
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- このスープ、最初から最後まで同じ味が楽しめる(冷めてもあまり味が変わらない)のが嬉しいです。スープだけでは単調になるところを多彩な具が楽しませてくれます。特に辛いスープとの対比効果でキャベツの甘さが心地よく、最後まで飽きずに食べられました。
テーブルに「マジック酢(酢にレモンとライムの果汁を入れたもの)」というのが置いてあって、これを入れると辛さがやわらいでよい口休めになります。そのままスープに入れてしまうと元の味を楽しめないので、スプーンですくったスープに酢を一滴たらすというのがおすすめ。
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- 噂で聞いた段階ではあまりにもいろんな事を言う人がいるので、味のイメージが想像できなかったスープカレーですが、実際に食べてみて納得しました。
インドネシアのソトアヤムがベースになっているというのは確かで、マジックスパイスのスープカレー(チキン虚空)を一言で説明するなら「辛いソトアヤム」です。そして、そこから決して大きくは外れていないのだけれど、細かい工夫の積み重ねで、オリジナルの域に達していることも確かです。
スパイスの使い方は東南アジア系だけれど、辛さのタイプはインド料理のそれに近く、口ではそれほど辛く感じないけれど、胃に入ってからじわじわと辛さが出てきて、頭から汗がどっと出ます。でも油を使っていないせいか重くないので、食べた後の爽快感はタイ料理のそれを思わせます。
いわゆるインドカレー系の香りはないので、カレーに対するイメージによっては「こんなのカレーじゃない」と思う客がいてもおかしくないでしょう。そのような客のためを思ってか、テーブルにガラムマサラと思われる調味料も置いてありました(しかしこのスープに合うんだろうか。試してみればよかった)。
サラサラした激辛スープに野菜たっぷりの具。料理としてはピッチーファーのサームさんの作ったケーンパーに近いようにも思えますが、はっきりとハーブを利かせているわけでもないので、東南アジア系といってもタイ料理のエッセンスはあまりなく、やはりインドネシア料理に近いのかな。
[総評]
事前に調べた情報では賛否両論だったので期待半分、不安半分で食べに行きましたが、ちゃんと細かいところまで研究された跡が見えるカレー(というよりスープですね)で、ファンがつくだけのことはあると思います。
カレー好きにとっては客に辛さを選ばせるカレーなんてろくなもんじゃないというイメージがあると思いますが、マジックスパイスのスープカレーは辛さに応じて内容が変わるようですし、実際今回食べたチキン虚空は完成度の高い、辛さにちゃんと意味のある味で安心しました。機会があれば他の辛さも試してみたいです。
ちょっと怪しい無国籍風の演出に力が入ってるお店なので、そのへんでも好き嫌いが出てしまうお店だと思いますが、まあこのくらいは仕方ないのかなと思います。ガネーシャ像が置いてあったりするのはちょっと違うんじゃないかと思いますが、辛さの指定につける名前は気に入りました。
とにかく一度食べてみたいと思っていたスープカレーを初めて食べることが出来てよかったです。とはいえマジックスパイスは北海道のスープカレー界でも異彩を放つ存在らしく、これがスープカレーだと思ってもらっては困るという話も聞きます。他にもスープカレーの店は東京にあるようなので、そちらも試してみなければいけませんね。(め)
1700円/人でした。
[デジタルカメラ]
今回は、サンヨーのDSC-SX560、DSC-MZ2で撮影しました。
DSC-SX560による全撮影データは*ここ(80枚)*にあります。
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(註:メニューの表記でおかしな点があると感じる人もいるかと思いますが、原則として表記はお店のメニューの通りにしています。明らかに間違っていると思われるものも、そのままにしてあります)
(註:写真は文章の下に貼ってあります)
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