2002/6/22(#0662):渋谷のトルコ料理、ヒラル

渋谷区道玄坂1-7-8新井ビル3階
(TEL)03-5456-2744

• 参加者: itojun, JK, messiah

参加者は、itojun、JK、messiahの3人でした。

渋谷に新しくトルコ料理屋が出来たという噂を聞いたので、行って見ました。「ヒ ラル」は東急プラザの裏手、郵便局の向かいのビルの2Fにあります。この5月に開店 したばかりだそうです。

お店の前で記念撮影。

店内の様子。

メニューの写真が*ここ*にあります。

[料理]

01：エフェス ダーク (トルコの黒ビール)/500円

適度なコクのある、まろやかなビールでした。（め）

02：エフェス(トルコビール)/500円

ヘンなクセのない飲みやすいビールです。(JK)

03：カユス スユ(トルコのアンズジュース)/400円

アンズの味が濃い。おいしい。(い)

04：エキメッキ/200円×2

焼きたてのあつあつです。(い)

焼きたての良い香りがして美味しいです。(JK)

まさに出来たての状態ですぐに運ばれてきます。よくふくらんでいて、やけどしそ うに熱いところをちぎると、湯気とともに小麦粉のよい香りが立ち上がります。やわ らかくてふっくらしてて満点の出来。平均的なエキメッキよりひとまわり大きいのも 嬉しいです。（め）

05：カルシュック メゼ/900円

右上から時計回りにナスとヨーグルトのペースト、ヒヨコ豆のペースト、トマトベ ースの野菜ペースト（ちょっと辛い）、ホウレン草とヨーグルトのペーストです。熱 々のエキメッキに冷たいメゼを挟んで食べると、ああトルコ料理を食べに来たんだな という気分になります。（め）

06：ラヴァシ/200円

生地自体にヨーグルトのような酸味があってうまみがあります。チャパティのようなものを想像していましたが、予想をはるかに上回る美味しさ。(い)

作っているところが見えて、両手を拳骨にして生地を伸ばしていたので、どんなモノが出てくるのかと思ったら、こういうぺらっとした焼き上がり。エキメッキ同様良い香りで美味しく焼き上がってます。
「オジャック」という（正式綴り不明確）巨大クレープ焼きみたいな焼台で焼いてました。 (JK)

見た目はチャパティのようですが、まったく別物です。かじるとさっくり噛み切れ るのに、口の中では適度な弾力ともちもち感があり、味は美味しいナンのような感 じ。パン系にはそれほど執着のない僕ですが、これには久々に興奮しました。この驚 きは初めてあくばるのナンを食べたとき以来かも。メゼや料理と一緒に食べるパンで すが、そのままでいくらでも食べられる感じ。ハサンさんは、このパンを焼くために わざわざオジャクという焼き台をトルコから持ってきたそうです。このパンは他のト ルコ料理屋では見たことがないし、あったとしてもこれほど美味しく焼ける人はそう いないんじゃないか、そう思わせる味です。（め）

07：チョバン サラタ(生野菜の角切りサラダ)/500円

シソのようなちょっと赤紫がかったスパイスが利いて美味しいです。ドレッシングの味がきりっと引き締まった良い味なんです。(JK)

角切りにしたトマト、タマネギ、キュウリ、ピーマンをドレッシングで和えたも の。この赤紫のスパイスはもちろんトルコから輸入しているもので、日本にはないス パイスだそうです。名前聞いたけど忘れてしまった。（め）

08：ペイニヌリ ギョズレメ(チーズのギョズレメ)/800円

カマンベールチーズに似たトルコのチーズを使ってるそうです。これはグリーンのスパイスが入ってます。焼きたてあつあつでなかなか美味しいです。(JK)

トルコ料理の定番のピデ(ピザみたいなやつ)でもひとつ注文しようかなと思ってメ ニューを見てたら、ギョズレメというのがあって、めずらしいので注文してみまし た。調べるとギョズレメという名前はずいぶんいろんな形の食べ物を指しているよう だけれど（以前アンカラで食べた「ギョズレメ」はパイ生地にソースをつけて食べる ようなものだったし）、これは生地に具を挟んで焼いた家庭料理だそう。もちっとし た、少しラヴァシに似た生地にチーズとスパイスを挟んで焼いてあります。2種類の チーズが使ってあって、ブルーチーズ系のチーズがアクセントになっています。（め）

09：キレミッテ クシュバシ(仔羊の細切れ肉のオーブン焼き)/1200円

角切りにした羊肉、トマト、ピーマンにスパイスをたっぷりまぶしてオーブンで焼 いた料理です。この楕円形の器もトルコから持ってきたもので、他のトルコ料理屋で はなかなかお目にかかれないもののようです。この料理もシンプルながらスパイスが 後味をひいて、いくらでも食べられそう。（め）

10：ギュヌン イエメーイ(日がわりメニュー)/900円

大豆のトマト煮込み、と言っていたような気がします。(い)

豆やジャガイモを酸味のあるスープで煮込んだ料理。家庭的な味だけど、独特のス パイスが効いていて、食べたことがあるようでない味。（め）

11：エキメッキ/200円

今度のは胡麻のようなスパイスがかかっています。ぷちぷちしておいしい。(い)

２度目のはスパイスがかかっていて、一段と美味しい感じです。(JK)

ハサンさんにトルコから輸入しているスパイスの話を聞いていたとき、エキメッキ にも独特のスパイスを使っているけれどさっきのはつけ忘れたということなので、こ んどはちゃんとそのスパイスを使って作ってもらいました。このゴマより大きな丸っ こいのがそれで、生の状態でかじらせてもらったときはそれほど味も香りも感じなか ったけれど、パンにのせて焼くことで香ばしい独特の香りが出てきました。（め）

12：ギュヌン チョルバス(本日のスープ)/400円

すっきりした辛みがある豆のスープです。最初に頼めばよかった。(い)

豆のスープって、どろっと寝ぼけた感じの仕上がりが多いですが、辛すぎない程度にスパイシーでとろみのくどさが押さえられています。(JK)

さっきの煮込み料理と同じ豆を使ったスープだけれど、また違った味わいで楽しめ ました。ずいぶんしっかりとろみがついているので聞いてみると、やはり小麦粉でと ろみがつけてあるとのこと。スパイスの辛味が効いているので、飲み進むと食欲が出 る感じ。ほんと、最初に飲むべきでした。（め）

13：デザートたち

14：フルンダ スュットラッチ(ライスプリン)/500円

ライスプリンは正直あまり美味しいと思わないことが多いのですが、このライスプ リンは米にしっかり甘味がついているのと、粒がくっつかずにぱらぱらしているせい か、非常に美味しく感じました。（め）

15：ヒラル バクラヴァ(トルコの有名なクルミパイ)/500円

すごく甘いんですが、シロップがしみこませてあって、それが甘みのくどさを押さえた感じで良いです。(JK)

このパイも今まで食べたものよりパイ生地の状態や甘さのバランスがよく、しみじ みと美味しかったです。（め）

16：バッル メイヴェソスル ヨーグルト(ヨーグルトに蜂蜜とフルーツソースをかけ たデザート)/500円

これはまあ見た目通りの味です。トルコ料理には甘いデザートが合いますね。（め）

17：チャイ/200円×3

チャイはサービスしてくれました。しっかり時間をかけていれた濃い味の紅茶で、 甘めにして飲むととても美味しいです。（め）

18：チャイのお砂糖

粒がちいさくてかわいい。(い)

たかが角砂糖も、こうやって出されると幸せな感じ。(JK)

大きな蓋つきの器（これもきっとトルコ製なのでしょう）を開けるとたっぷりとし た角砂糖の山。見ているだけで幸せな気持ちになります。これも、このお店が店主の 目の届く範囲ですべてまかなっているからできることなんだろうね、と3人で話して ました。（店の人の目が十分に届かない店では衛生上、スティックシュガー等にせざ るを得ないから）（め）

[総評]

大変美味しくいただきました。 中近東の料理だとねぼけた味付けのところが多いのですが、 ここの料理ではトルコのスパイス(紫色したゆかりのようなもの)が 随所につかわれていてメリハリが効いています。 オープンキッチンでシェフが調理している様子が間近に見られるので とても楽しいです。 道具もスパイスもみんなトルコからもってきたとのこと。 おすすめです。(い)

なかなかハイレベルなお店です。カウンターのところにトルコから仕入れたスパイスがずらっと並んでいるんですが、それを駆使した寝ぼけ感のないパンチのある味付けがとても気に入りました。
オープンキッチンで調理してるところが見えるのも楽しいし、マスターもとても愛想が良く、食事をしていて楽しいです。お勧めのお店です。お店の名前「ヒラル」は「三日月」のことだそうです。お店の内装に使われている布地はトルコの国旗の三日月と星をあしらったもので、トルコから仕入れたそうです。(JK)

渋谷に新しく出来たトルコ料理屋というだけの情報で、さほど期待せずに出かけた お店でしたが、すばらしいお店に出会えて大満足でした。オーナーシェフのハサンさ んは、若いながら料理人としてのキャリアは長く、しかも「自分が美味しいと思うも のでなければお客さんに出さない」と言い切るだけあって、どの料理も確かな技術と 愛情を感じさせてくれる、文句のつけようのないものばかりでした。オープンキッチ ンで客席との距離が近く、いつでも料理人と客が声をかけあえるこのお店の作りはハ サンさんの自信と熱意の表れであり、客からすれば安心して料理を食べられ、くつろ げる空間になっています。いずれHanakoあたりで紹介されて混み混みになってしまう とは思いますが、どんなに繁盛してもこの姿勢を変えずにがんばって欲しい、などと 今から余計な心配をしてしまうほどすばらしいお店です。（め）

2,550円/人でした。

[デジタルカメラ]

今回は、サンヨーのDSC-SX560で撮影しました。

DSC-SX560による全撮影データは*ここ(84枚)*にあります。

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(註:メニューの表記でおかしな点があると感じる人もいるかと思いますが、原則として表記はお店のメニューの通りにしています。明らかに間違っていると思われるものも、そのままにしてあります)

(註:写真は文章の下に貼ってあります)

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