DC-1/1S/2/2L/2V/2E/2S Frequently Asked Questions
chapter 8: j6i/j6sファイルの変換
Q: j6iファイルがあるのですが、jpeg/gifなどの扱いやすいフォーマットに
お手軽に直す方法はありますか?
A: 以下の手順でj6iファイルをjpgファイルに直すことができます。
- j6iファイルの先頭172バイトを取り除く
(ほんとはしっぽにもゴミがついてるが別にほっといていいです)。
- (ほんとに純正ツールと同じ出力が欲しいなら)左右4ドットを白で塗る。
左右4ドットぶんは綺麗に見えないので消してしまった
方がいいかもしれません。
- アスペクトレシオ(縦横比)を768x576(4:3)に調整する。
註1: 172バイトはがして大丈夫な場合と、そうでない場合があります。
j6iファイルのヘッダ部分は可変長のフォーマットですので、
ほんとはまじめにヘッダ部をparseするべきでしょう。
DC-1/2からPCMCIAメモリカード経由で取り出しただけのj6iファイルは、
たまたまヘッダ部が172バイトなので、172バイトはがせばjpegファイルになります。
が、DU-2が書き出したj6iファイルの場合やOlympus Camedia用接続キットが吐く
j6iファイルの場合、それぞれヘッダ長は異なります。
parseのしかたは
青木さんちを
参照すること。
註2: DU-1/2は内部で色調整を行っています。
ので、DU-1/2で変換したファイルと、上記の手順で変換した出力ファイルとは
色あいが異なります。
j6iファイルを扱える一般のツールについても同様に色あいが異なる可能性があります。
例は別項参照。
(Thanks to: Hajime Bono Takezawa <takezawa@mahoroba.or.jp>)
A: 青木さんの解説がここで読めます:
http://www.kani.com/dcdataform/
A: perlで書かれたj6iヘッダはがしツールが以下のURLにあります。
ソースつきなので解釈のしかたがわかります:
ftp://ftp.itojun.org/pub/digi-cam/DC-2/unix/
A: ツール類の対応状況を以下にまとめておきます。
ツールごとにやってくれる作業内容にはいろいろあります。
- j6iヘッダを知っているツール
- この場合チェック項目がいくつかあります。
3. については「勝手に調整しない」というポリシで組まれたソフトも
あるので一概に自動調整してくれないからださい、とは言えません。
-
- まじめにヘッダをparseしている/してない
- 撮影日付が保存される/されない
- アスペクトレシオの調整をしてくれる/くれない
- j6iヘッダを知らないツール
-
- nantara.j6iをnantara.jpgにリネームしておくと
読んでくれちゃうツール
MacBinary対策とかのために、先頭についているj6iヘッダ部を
無視して読み飛ばしてくれるのでしょう。
簡単に表にまとめてみました。
「j6iヘッダを知っている」の記号は、以下のとおりです。
- ◎: 知っている+まじめにparseする
- ○: 知っている+まじめにparseするのかしないのか不明
- △: 知っている+まじめにparseしない
- ×: 知らない
「撮影日付を保存する」の記号は、以下のとおりです。
- ○: jpegセーブ時にjpegコメントとして埋め込んでくれる
- △: それ以外の方法で保存(テキストファイルとして保存、
ファイル名を日付から生成など)
- ×: 保存されない
「アスペクト比調整してくれる」の記号は、以下のとおりです。
「ドット間の色を補完する方法」にもいろいろありますが、とりあえず省略。
- ◎: 調整してくれる+ドット間の色を補完する方法で伸ばす
- ○: 調整してくれる+伸長方法不明
- △: 調整してくれる+ドット間の色を補完せずに伸ばす
- ×: 調整してくれない
以下の表では、バージョン番号は「最新版はこれ」と言っているわけではなくて、
「これ以降のバージョンはこうなってるぜ」ということを意味しています。
ので、「hoge v0.01」と書いてあったら、「v0.01以降はこうなっている」と
読んでください。
j6iヘッダを 撮影日付を アスペクト比
知っている 保存する 調整してくれる
--- --- ---
◎ ○ ◎ dctoolsのdc2extract (perlの走るOS/主にunix)
◎ × × dctoolsのj6itojpg (perlの走るOS/主にunix)
◎ ○ × j6itojpg 0.02 (Macintosh)
◎ × × j6itojpg 0.01 (Macintosh)
◎ × ◎ ComeBackImage (Macintosh)
◎ ○ △ GraphicConverter 2.7(Macintosh)
◎ ○ × GraphicConverter 2.5.1(Macintosh)
◎ × ◎ J6I->JPG 0.1.0(Macintosh)
◎ × ○ GV 0.73(Windows)
? ? ? GAZE (Windows)
△ ○ ◎ Let's DC 0.3 (Windows)
△ × ○ かんたんDCよ! 0.91(Windows)
◎ ○ ◎ ricoh.exe(DOS)
△ △ × j6itojpg(DOS)
× × × GIFConverter 2.3.7(Macintosh)
× × × GV 0.71e(Windows)
× × × ThumbsPlus 2.0 or later(Windows)
× × × VuePrint 4.7e Pro32(Windows)
GraphicConverterの場合、2.5.1以降であればj6iファイルを
適切に読み込むことができます。
あとはConvert more(バッチ変換)のメニューでアスペクト比を調整すれば
簡単にj6iファイルをjpgなどのファイルに直すことができます。
2.7以降ではj6iファイルを開けた時点で768x576に補正されています。
日付はjpeg commentのフィールドに格納されます(だからjpeg保存すれば
自動でファイルにくっつく)。
日付のフォーマットは、日付/時刻コントロールパネルの設定に従います。
日付フォーマットを日本語にしている場合、commentウィンドウのフォントを
日本語フォーマットにしておかないと文字化けして見えますので注意
(フォント切り替えは2.6以降で可能)。
ComeBackImage 2.6d4ではj6iファイルをopenしたとき、撮影日付を
「画像コメント」として表示してくれます。
しかし、jpegファイルとして保存するときには
日付はjpeg commentに格納されません。
j6itojpg(DOS)には、撮影日付情報を別ファイルに格納する機能があります。
Let's DCのv0.3以降は、撮影日付をもとにしたファイル名をつけてくれます。
jpeg commentにも日付を詰めてくれるようです。
各ツールの入手元は以下のとおり:
- perlの走るOS/主にunix
- dctoolsのj6itojpg: ftp://ftp.itojun.org/pub/digi-cam/DC-2/unix/
- dctoolsのdc2extract: ftp://ftp.itojun.org/pub/digi-cam/DC-2/unix/
- Macintosh
- j6itojpg: ftp://ftp.itojun.org/pub/digi-cam/DC-2/mac/
- ComeBackImage: http://www.kani.com/software/cbi.html
- GraphicConverter: ftp://members.aol.com/lemkesoft/index.html
- GIFConverter: ?
- J6I->JPG: http://www.kani.com/software/develop.html#J6I->JPG
- Windows
- GV: http://www2h.meshnet.or.jp/~tobita/gv/gv.htm
- かんたんDCよ!: http://www.kiwi-us.com/~kawano/
- ThumbsPlus: http://www.cerious.com/
- VuePrint: http://www.hamrick.com/upg.html
- Let's DC: NIFTY-Serve FPHOTODデータライブラリ4番、
またはftp://ftp.itojun.org/pub/digi-cam/DC-2/windows/
- GAZE: http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an004649.html
- DOS
- ricoh.exe: http://www.bsb.me.uk/software/image-converter.html
- j6itojpg: NIFTY-Serve SRICOHステーション データライブラリ3番、
またはftp://ftp.itojun.org/pub/digi-cam/DC-2/msdos/
(Thanks to: Keiji Shiba <shiba78@cyborg.or.jp>)
(Thanks to: "JK" Junko Kawaguchi <jk@artemis.or.jp>)
(Thanks to: Masahiro Matsuda <matsu@ibm.net>)
(Thanks to: Ben & Mike)
Q: 純正ツールがはしっこ4ドットぶんを白塗りするのはなぜですか?
確かに汚いのはわかるんですが、理由が知りたいです。
A: 1-CCDのカメラでは普通それぞれの画素を
RGRGRGRG
GBGBGBGB
RGRGRGRG
GBGBGBGB
のように並べてあります。
これを使って撮影し、その後それぞれのピクセル毎に近くの画素を使って補完します。
具体的な補完の方法はメーカーによって異なると思います。
ま、ともあれ、そうやって補完する以上回りに画素が揃ってない端は
ちゃんと色を計算できません。
で、その部分を切っているのでしょう。
僕のDC-1でも同様の現象が起ります。
端を観察すると補完してる具合いがなんとなくわかるはずです。
ついでにいっておくとRGBの画素数の比率が1:2:1なのは人間の目はGに一番
敏感なので多く取っておくのです。
(Answer from: Koji Kumagai <k-kuma@tky0.attnet.or.jp>)
Q: j6iファイルがあるのですが、撮影日を簡単にとりだすことはできますか?
A: j6iファイルの68バイトめから6バイトの間に、BCDで日付が格納されています。
A: perlで書かれたツールが以下のURLにあります。
ソースつきなので解釈のしかたがわかります:
ftp://ftp.itojun.org/pub/digi-cam/DC-2/unix/
A: 青木さんの解説がここで読めます:
http://www.kani.com/dcdataform/
Q: DC-2*の連写モードで撮影された一連のj6iファイルがあります。
全部おなじ日付が記録されているようなんですが、これであってますか?
A: どうやら、そうみたいですね(みもふたもない)。
一応DC-2*側から見ると、一連のj6iファイルはひとつのまとまったデータということに
なっているので、「連写開始時刻」だと思えばいいんじゃないでしょうか。
(nari <gdh00033@niftyserve.or.jp>)
Q: j6sファイルがあるのですが、au/wavなどの扱いやすいフォーマットに
お手軽に直す方法はありますか?
A: 青木さんの解説がここで読めます。変換ルーチンのソースもあります:
http://www.kani.com/dcdataform/
A: 既存のツールは以下のとおり:
Q: 変換ツールによる色みの差とかはありますかね?
A: その可能性はもちろん大いにあります。
色あいの変わる可能性のある要因としては以下が考えられます:
- なにも指定しない場合でも標準で色あい補正をするツール(DU-1/2など)。
- アスペクトレシオ調整時の画像伸長のしかたの違い
- 変換結果を保存するときのjpeg圧縮率など
これらはツールによって異なる可能性があるので、
色あいに差がでる可能性があります。
とりあえずサンプル画像を貼っておきます。
撮影はDC-2Lで行いました。
いちばん左から、
- Adobe PhotoShop 3.0J + Ricoh j6i入出力plugin (Macintosh)
- ComeBackImage 2.4 (Macintosh)
- Ricoh DU-2 (Macintosh)
- Ricoh DU-2 (Windows)
- GIFConverter 2.3.7 (Macintosh)
- ThumbsPlus 3.0a (Windows)
圧縮率(クオリティ)はデフォルトの75%です。
- かんたんDCよ! 0.91 (Windows)
- 先頭172バイトはがしただけ
- 先頭172バイトはがしてから、djpeg | pnmscale -xsize 768 -ysize 576 | cjpeg -quality 100
- 先頭172バイトはがしてから、djpeg | pnmscale -xsize 768 -ysize 576 | cjpeg -quality 75
です。
サムネイルの作成はnetpbmを利用して同一条件で行いましたが、サムネイルを
比較してもあまり役にたたないと思います。
是非jpeg画像で比較してください。
下の写真のすいかのポスターと画面左上のちょうちんの列あたりなんかを
じっくり見るとなんとなく違いが見えるような気がしますね。
どっちがいいとは一該に言えないですが。
("JK" Junko Kawaguchi <JK@artemis.or.jp>)
A: こちらは夜景のサンプル画像です。
撮影はDC-2Lで行いました。
いちばん左から、
- Adobe PhotoShop 3.05J + Ricoh j6i入出力plugin (Macintosh) 圧縮率: 標準
- ComeBackImage 2.4 (Macintosh) 圧縮率: 50%
- Ricoh DU-2 (Macintosh) 圧縮率: 標準
- Ricoh DU-2 (Windows) 圧縮率: 標準
- GIFConverter 2.3.7 (Macintosh) 圧縮率: 50%, engine: QuickTime, vertical=120%
- ThumbsPlus 3.0a (Windows) 圧縮率: 75%, 768x576
- かんたんDCよ! 0.91 (Windows) 768x576
- 先頭172バイトはがしただけ
- 先頭172バイトはがしてから、djpeg | pnmscale -xsize 768 -ysize 576 | cjpeg -quality 100
- 先頭172バイトはがしてから、djpeg | pnmscale -xsize 768 -ysize 576 | cjpeg -quality 75
です。
9/3の19:30頃、池袋サンシャインシティあたりで撮影しました。
j6i file(source)
j6i file(source)
j6i file(source)
("JK" Junko Kawaguchi <JK@artemis.or.jp>)
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