DC-1/1S/2/2L/2V/2E/2S Frequently Asked Questions
chapter 4: 仕様の違い
Q: DC-1とDC-1Sの違いはなんですか?
A: DC-1は非常に多機能でしたが、仕様面で完成度の低い部分
(主にシリアルハンドリングでのユーザーインターフェース面)も多く、
ユーザーから少なからぬ不満の声がありました。
事実上ユーザーからの不満への回答として発売されたのが、DC-1Sでした
(と私は勝手に思ってます[編註: ここで私とは青木さんのこと])。
よって、DC-1とDC-1Sでは、外観、大きさ、値段、主な機能、性能、
オプション含めた製品ラインナップは変わりありません。
DC-1からDC-1Sになって変更・強化された機能は以下の通り:
- 通信機能の強化
-
- 電話回線を使った画像転送速度が、最大28,800bpsになった
(DC-1は14,400bpsまで)。
- デジタル携帯電話を使った記録データの伝送で、従来のNTT DoCoMo社
製品に加え、新たにツーカーグループの携帯電話に対応。
- 一度の通信セッションで、任意に10枚までの静止画、音声、
静止画+音声の記録データの転送が出来るようになった。
さらに、記録順に最大255枚まで、静止画、音声、
静止画+音声のデータが連続伝送できるようになった
(DC-1では、一回に一枚)。
- 複数データを送信中に通信エラーが起こった場合、
エラーになったデータから再送信可能。
- パソコンとのシリアル接続時の操作改善
-
- オプションの通信アダプター「DT-1」を使ってパソコンに記録データを
シリアル転送する際、初期設定することにより、1手順で
パソコンにデータ転送できるようになった
(DC-1では、カメラ本体の設定のために9つの操作が必要)
カードリーダー経由で使用する分にはあまり関係ない内容ばかりですが、
シリアルでのデータ転送を頻繁にする場合は、操作感がかなり大きく
改善されております。
(Thanks to: Yasuo Aoki <master@kani.com>)
Q: DC-1/1SとDC-2の違いはなんですか?
A:
- CCDのサイズ
- 41万画素1/3インチCCD -> 41万画素1/4インチCCD
- オートフォーカス
- DC-1/1Sでは1cmから30cmの間はマニュアルフォーカスだったが、
DC-2*では全てオートフォーカスで接写可能になった。
- 方式: 位相差・三角測量方式 -> TTL CCDAF方式
- AF測距範囲: 0.4m〜∞ -> 0.01m〜∞
- 撮影範囲: マクロ0.4m〜∞/マニュアルフォーカス0.01m〜0.3m
-> 広角 0.01m〜∞/標準 0.03m〜∞
- ズーム方式
- 3倍ズーム(35mm換算50mm〜150mm)
-> 標準/広角2段階切り替え(35mm換算35mm/55mm)
- ストロボ方式
- 固定式(G NO. 10/ISO100)
-> 光量制御式電子フラッシュマチック方式
- 電池
- Ni-Cdスリムバッテリーx3個
-> 単3アルカリ乾電池x4個(単3ニッケル水素電池も使用可: 外部充電)
- DC-1/1Sも、オプションDB-1Cの
登場で単3アルカリ乾電池x4の使用が可能になりました。
- メモリカード
- PCMCIA type 1 AIMSフラッシュメモリカード/SRAMメモリカード
-> PCMCIA type 1/2 AIMSフラッシュメモリカード/ATAフラッシュメモリカード
- 撮影モード
- 動画撮影モード -> この機能はなくなった
- 通信機能
- NIFTY-Serveなどとモデム経由で直接通信
-> この機能はなくなった(DC-2/2L/2E)
- DC-2V/2Sでは通信機能が復活しています。
- LCDモニタのつけかた
- つまみのデザイン
- ボディの色かたち
Q: DC-2とDC-2Lの違いはなんですか?
モニタが付属している以外になにか違いがあるんじゃないの?
A: DC-2L = DC-2 + DM-2、ただそれだけです。
本当にそれだけです。
DC-2Lの箱の中には、DC-2の箱とDM-2の箱が入っています。
初期の頃は「DC-2Lとして買うと、DC-2とDM-2のシリアル番号がぴったり同じになって
気分がいい」という利点があったのですが、最近の出荷分については
同じになっていないようですね。
Q: DC-2LとDC-2Vの違いはなんですか?
A: 実際のところ編者はまだいじっていないので、以下そのへんは割り引いて
読んでください。
発表を見る限り、
- DC-1 -> DC-2で取り除かれたモデム/携帯電話経由の画像伝送機能が復活した
- 本体メモリの増量(2Mbytes -> 4Mbytes)
という違いしかないように見えます。
また、信頼できる筋からの情報によると:-)
残念ながらPCMCIAカードのモデムは使えないそうです。
画質などは基本的にDC-2/2Lと一緒だそうです。
DC-2VではATAフラッシュメモリカードのSanDisk SDP5-xxも使えるそうです。
発売した最初のうちは業務ユース向け、ということで、
一般小売店の店頭には並んでいませんでしたが、
現在は普通に売られるようになっています。
ちょっと違うのが外見です。
ボディは基本的にはDC-2/2Lと一緒ですが、プラスティック部の色が違います。
また当然ですが、シルク印刷に通信関係の表示が増えてます。
縦積みになってる写真は上側がDC-2L、下側がDC-2Vです。
単品の写真は左側がDC-2L、右側がDC-2Vです。
DC-2Vの詳しい特徴とかは
http://www.ricoh.co.jp/dc/dc-2V/に
あります。
Q: DC-2LとDC-2Eの違いはなんですか?
A: http://www.ricoh.co.jp/dc/dc-2e/pdinfo.html
にも情報があります。
- 録音/再生機能が取り除かれている。
- 添付のモニタがDM-2じゃなくてDM-2Eだ。
録音/再生機能がなくなったので、DM-2Eではスピーカやイヤホン端子などの
音関係の機構がなくなってます。
あと、モニタの電源スイッチがなくなりました。
シンプルになっていいですね。
でも、モニタの電源offの状態でモニタモードにしておいて
フォーカスロックする(電池消耗を防ぐ)、
という技が使いにくくなったかもしれない。
- ストロボが取り除かれている。
これは買う前は必要そうに思えるけど、実はDC-2シリーズは
異常に暗いところに強いから全然いらないので問題ないのだ。
- 標準/ズームレンズの切り替えが取り除かれている。
- QV-10的に液晶モニタで撮影するときの操作性が向上している。
モニタモードでも各種モード切り替えが効く!
要望出してた甲斐があったというもんです。
- SanDiskメモリカードフル対応。
SDP5-xx、SDP5A-xx、SDP3B-xx全部いけます。
- フラッシュauto/off/onボタンがRAボタンになった。
モニタモード時のシャッター半押し(ピントや露出を再測定する)の
機能を独立させたボタンです。
- ホワイトバランスの固定機能。
隠しコマンドだ。
- スローシャッター警告機能。
シャッターを半押しして、またはモニタonにして露出/シャッタースピードを
測定した結果、シャッタースピードが低くなりそうなとき、
モニタに「スローシャッター」と表示がでて警告してくれます。
- 本体色が濃い。
http://www.ricoh.co.jp/dc/dc-2e/pdinfo.htmlによると、
DC-2/2L/2Vが「シャンパンシルバー」、
DC-2Eが「ジャーマングレー」だそうです。
- 本体の前面にあるストライプがDC-2Vと同じ黒になっている。
色の濃い方がDC-2E(試作機)です。単独で写ってるのはDC-2Eです。
試作機じゃないのも外見は全く同じです。
Q: DC-2VとDC-2Sの違いはなんですか?
A: 実際のところ編者はまだいじっていないので、以下そのへんは割り引いて
読んでください。
発表を見る限り、
- PCMCIA type IIのモデムカード/携帯電話通信カード/PHS PIAFSカードを
受け付ける
- メモリカード -> 本体内蔵メモリの画像コピーが可能
という違いしかないように見えます。
Q: 結局、DC-2シリーズの違いをまとめるとどうなるの?
A: こんなかんじかな?
(註: DC-2Sについては、「DC-2Vに準ずる」というところから推測して書いている
部分があります)
DC-2 DC-2L DC-2V DC-2E DC-2S
--- --- --- --- ---
○ ○ ○ × ○ 録音/再生機能
○ ○ ○ × ○ フラッシュ
○ ○ ○ × ○ 標準/ズームの切り替えレンズ
2M相当 2M相当 4M 2M 4M 内蔵メモリ
別売り DM-2 DM-2 DM-2E DM-2 付属のLCDモニタ
× × ○ × ○ 通信機能
× × × × ○ PCMCIAモデムカード対応
○ ○ ○ ○ ○ 内蔵メモリ->メモリカードのコピー
× × × × ○ メモリカード->内蔵メモリのコピー
× × ○ ○ ○ SanDisk SDP5-xx対応
○ ○ ○ ○ ○ SanDisk SDP5A-xx対応
× × × ○ ? SanDisk SDP3B-xx対応
○ ○ ○ × ○ フラッシュauto/off/onボタン
× × × ○ × RAボタン
× × × ○ × ホワイトバランス固定
× × × ○ × スローシャッター警告
薄 薄 薄 濃 ? ボディ金属部の色
(薄: シャンパンシルバー/濃: ジャーマングレー)
灰 灰 黒 黒 黒 ボディ前面ストライプの色
(Thanks to: Shinsuke Seki <seki@jah.or.jp>)
Q: DC-2/2LのFORMATボタンのまわりの形が2種類あるように思うんですが...
A: 実は、最初の頃に出荷されたDC-2/2Lと、
96年秋以降出荷されたDC-2/2LではFORMATボタンのまわりの形状が違います。
最初はまあるく囲われていたのですが、96年秋以降は一本溝が切ってあって、
爪やマイナスドライバでもFORMATボタンが押せるようになっています。
DC-2V/2E/2Sは秋以降のデザインを踏襲しています。
左が古いタイプ(早期に出荷されたDC-2Lを撮影)、
右が新しいタイプ(DC-2E試作機を撮影)です。
(Thanks to: Shinsuke Seki <seki@jah.or.jp>)
Q: 海外バージョンのRDC-1/2と、日本バージョンのDC-1/1S/2/2Lの
違いを教えてください。
A: RDC-2についてはhttp://www.ricoh.co.jp/dc/rdc-2/に情報があります。
外箱写真は
http://www.artemis.or.jp/~jk/1997-1q/970125a/に
1枚貼ってあります。
A: http://www.digital-cameras.com/minicat/sx010013.htm
には、"PAL version March 1997"って書いてあるぞ(97/1/6)。
A: ちょっとずれますが、どうもこのページによるとPhilipsに
DC-2EがOEM供給されているようです。
詳細は調査中。
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970221/pma2.htm
A: US在住の方から詳しい情報を頂きました。ありがたや。
以下頂いたものをほぼそのまま掲載させていただきます。
- 所有のRDC-2
- シリアル番号:KW102446
- 購入日:今年の一月
- 購入価格:900ドル+税金
- 購入地:Cupertino, California
- DM-2(serial# KV105442)がついてます。
- ちなみに、いま当地ではRDC-2は安売り店で800ドル前後で販売されているという
情報もあります。
- スイッチその他のシルク印刷
- もちろん英語です。
- 各種仕様
- FAQに書いてある範囲では変わりが無いとおもいます。
- ビデオ出力
- NTSCです。
- 付属品
- 何がついているかというと…:
- 本体、電池、シリアルケーブル(IBM用はCC-2というやつです)、
ビデオケーブル、ソフトケース、ストラップ、
ソフト(ArcSoftのPhotoStudioをRDC-2用に変更したもの)。
- ケーブルとソフトとマニュアルはIBM-PC用とMAC用と両方ついてます。
中に封筒が入ってて、「もし一方しか使わないのならば、どちらか使わ
ないほうを送り返してくれ」、っていう指示が入ってました。最近流行の
Environment consciousってやつらしいです。
- PhotoStudioはRDC-2からのシリアルケーブルによるアップロードと
ダウンロードができます。
ダウンロード、つまりPCからカメラ側へのファイル転送はやったことが
ありませんが、できるとマニュアルには書いてあります。
- 私は転送用にはもっぱらEPSONのフラッシュカード
(FLASHPACKER: SUNDISK SDP5-10、HP200LXのバックアップ転送用と共用)を
使ってます。
今のところ問題はおきていませんが、それほど多用しているわけでは
ありませんので、本当は問題があるのかもしれません。
- フラッシュカードの転送の場合には、ファイルのオープンで
フラッシュカードのj6iファイルを指定しても読み込めます。
(Thanks to: Hitoshi_KINZO_Takagi <takagi@syl.sj.nec.com>)
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